保育所や児童養護施設、知的障害児施設などで活躍している保育士ですが、実際の給与や年収、賞与はどれくらいなんだろう、と気になったことがある方もいらっしゃるかと思います。
今回は広島県内の保育士の平均年収や賞与、また全国との比較についてご紹介します。
一般的に年収が低いイメージのある保育士の実際のデータを詳しく見ていきましょう。
1.広島県の保育士の平均給与は?
厚生労働省が発表した2020年賃金構造基本統計調査によると、広島県の保育士の平均給与は下記の通りとなっています。
・保育士:216,700円
この平均給与は、手取り額でなく、所得税、社会保険料などを控除する前の金額です。
そのため基本給、職務手当、精皆勤手当、通勤手当、家族手当のほか、超過労働給与額である時間外勤務手当、深夜勤務手当、休日出勤手当、宿日直勤務手当、早番・遅番交替手当などが含まれている金額となります。
多くの保育士が働く認定保育園は、主に政府から支給される公定価格で運営されています。
この公定価格というのは、1号から3号までの子どもの区分、定員数、年齢、施設の所在地等の地域区分などによって、人件費、管理費、事業費などが、どの程度必要なのかというのを定めた額のこと指します。
つまり、保育士の給与はこの公定価格から計算されるため、収入の変動が少なくなる傾向にあります。
しかし、保育士の給与は、私立の保育園か、公立の保育園かによっても給与に差が出ますし、もちろん役職が主任や施設長のようにキャリアアップすることでも年収は上がっていきます。
広島県内で保育士として働いている方は、上記の平均給与と比較してみるのも良いかもしれません。
2.広島県の保育士の平均年収は?
つづいて、広島県における保育士の平均年収をチェックしてみましょう。
・保育士:3,603,900円
この平均年収は厚生労働省の賃金構造基本統計調査から
所定内給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額で算出しており、超過労働給与額は含まれていません。
広島県内で保育士として働いている方は、給与と併せて、自分の年収も比較してみると良いかもしれません。
3.広島県と全国の年収・賞与比較
ここまでは、広島県内の保育士に絞って紹介してきました。
では、全国平均と比べると、広島県内の保育士の年収と、年収に含まれる年間賞与の差はどれくらいあるでしょうか。
それぞれ比較してみましょう。
①年収比較
まずは年収の比較です。
・保育士
【広島】3,603,900円
【全国】3,745,000円
【差】-141,100円
保育士の年収を比較すると、広島県は全国平均よりもマイナス141,100円となっており、低くなっていることがわかります。
②賞与比較
続いて賞与の差について見ていきましょう。
・保育士
【広島】1,003,500円
【全国】747,400円
【差】+256,100円
賞与額を見ると、広島県内の方が全国よりも256,100円高くなっています。
年収で見ると広島県内の方が低いですが、賞与では高くなっており、広島県内の保育士の年収は全国平均よりも賞与比率が高い傾向になっていることがわかります。
4.まとめ
保育士の給与は施設が公立か、私立かによって福利厚生含めて差が出ます。
また、
・私立認可保育園
・公立保育園
・認定こども園(私立)
・小規模保育(A型)
・事業所内保育(A型)
など、様々な施設形態があり、それぞれで年収や賞与も変わってきます。
施設で対応している園児の数も変わってくるため、転職を検討する際には、年収だけでなく、施設形態も必ず確認するようにしましょう。
また、一般的に給与が低いイメージがある保育士ですが、保育士不足や待機児童問題などの改善策として展開されている「処遇改善制度」を利用してキャリアアップを果たすことができれば、年収アップにもつながります。
研修などが必要となる場合もありますが、年収が上がるチャンスにもなるため、保育士の方は一度確認してみることをおすすめします。
広島県の保育士の平均年収は全国平均よりも低い水準となっていますが、隠れた高収入求人も多数存在しているため、同様に年収アップのチャンスはまだまだあります。
「給料をあげたい!」と考えたときは、手当が充実している、またはキャリアアップが狙えるような施設への転職も検討してみるのも良いかもしれません。
また、それ以外にも
・もっとプライベートも重視した働き方がしたい
・残業の少ない環境で働きたい
・週2日から働ける職場を探している
上記のような理由から転職を検討されている方もいらっしゃるかと思います。
少しだけ話を聞いてみたいといった気軽な内容でも大歓迎ですので、保育士の転職を検討されている方は、ぜひ広島求人センターへご相談ください。